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建設現場における5G遠隔操作の実証実験レポート

著者: TACT編集部

建設業界では、熟練オペレーターの高齢化と人材不足が深刻な課題となっています。この課題を解決する手段として注目されているのが、5G通信を活用した建設機械の遠隔操作です。今回は、実際の現場で行われた実証実験の結果をレポートします。

実証実験の概要

実験は、関東地方の建設現場で2ヶ月間にわたって実施されました。対象となったのは油圧ショベル2台で、約10km離れた管制室から遠隔操作を行いました。通信には5G回線を使用し、4K映像のリアルタイム伝送とLatency Masking技術による遅延補正を組み合わせました。

結果:習熟期間の大幅短縮

最も注目すべき結果は、オペレーターの習熟期間の短縮です。従来の遠隔操作システムでは6ヶ月程度の習熟期間が必要でしたが、今回のシステムでは1ヶ月で同等レベルの作業が可能になりました。

Latency Masking技術の効果

5G通信でも数十ミリ秒の遅延は避けられません。しかし、Latency Masking技術により、この遅延を予測・補正することで、オペレーターはほぼリアルタイムの感覚で操作できました。参加したオペレーターからは「現場にいるのとほぼ変わらない」という声が上がりました。

残された課題

一方で、課題も明らかになりました。通信品質が不安定な環境での安全性確保、複数台同時操作時の認知負荷、悪天候時の映像品質低下などです。これらの課題については、引き続き改善に取り組んでいく予定です。

今後の展望

今回の実証実験を踏まえ、2025年度には本格的な商用サービスの開始を予定しています。熟練オペレーターが一人で複数現場を監督できる体制を構築し、建設業界の人材不足解消に貢献していきます。

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